Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウェブメール「Roundcube」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃で判明

オープンソースのウェブメールクライアント「Roundcube」に脆弱性が明らかとなった。すでに悪用が確認されており、最新版へアップデートするよう呼びかけられている。

HTMLメールに含まれるSVGドキュメントの処理に格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2023-5631」が明らかとなったもの。細工されたメールをブラウザ上で表示すると任意のスクリプトを実行されるおそれがある。

開発チームでは、現地時間10月16日に同脆弱性を修正した「同1.6.4」「同1.5.5」「同1.4.15」をリリース。最新版へアップデートするよう呼びかけた。

同脆弱性のCVE番号は、脆弱性を報告したESETが採番したもので、同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「6.2」、重要度を「中(Medium)」と評価している。

同社によると、攻撃グループ「Winter Vivern」が、ゼロデイ攻撃に同脆弱性を用いていたのを発見したもので、現地時間10月12日に「Roundcube」の開発チームへ報告したという。

(Security NEXT - 2023/10/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

教員採用選考受検者の自己申告用紙が所在不明に - 新潟県
他県で実施した中学校自然教室で生徒名簿が所在不明に - 横浜市
誤った住所へ会員証を送付、システムトラブルで - JAF
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
MDMサーバから従業員情報流出、削除データも - ジブラルタ生保
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
ファッション通販サイトに不正アクセス、通知メールが送信
サイバー攻撃で元従業員情報が流出した可能性 - クミアイ化学工業
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供