Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache HTTPD」に複数の脆弱性 - アップデートにて修正

「Apache HTTP Server」に複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

脆弱性によって影響を受けるバージョンは異なるが、あわせて3件の脆弱性「CVE-2023-31122」「CVE-2023-43622」「CVE-2023-45802」が明らかとなったもの。「CVE-2023-31122」は、モジュール「mod_macro」において明らかとなった脆弱性で、域外メモリを読み込むおそれがある。

さらに初期ウィンドウサイズが「0」の「HTTP/2」接続を開かせ、リソースを枯渇させてサービス拒否を引き起こす「slowloris攻撃」が可能となる「CVE-2023-43622」や、「HTTP/2ストリーム」においてメモリを再利用せず、過大にメモリを消費する「CVE-2023-45802」などが明らかとなった。

「CVE-2023-45802」は、「HTTP/2ラピッドリセット攻撃」が可能となる脆弱性「CVE-2023-44487」のテスト中に発見され、報告された脆弱性だという。通常の方法で使用している限り、脆弱性の影響を受ける可能性は低いとしている。

開発チームでは現地時間10月19日、これら脆弱性へ対処した「Apache HTTP Server 2.4.58」をリリースしており、利用者にアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/10/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Qlik Sense Enterprise」の脆弱性が標的に - ランサム攻撃でも
小中学校3校で一部指導要録が所在不明 - 小金井市
1世帯あたり5万円? 給付金の手続き案内に見せかけたフィッシング攻撃
Google、ブラウザ最新版「Chrome 120」を公開 - 脆弱性を解消
問合フォームより送信された資料が外部閲覧可能に - 充電池リサイクル団体
市サイトに農地所有者の個人情報を誤掲載 - みどり市
患者情報含む資料が流出、一部院外で回収 - 東北医科薬科大
ワイン通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
「Apache Struts」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性に対応
「経産省サイバーセキュリティ課」をかたる偽電話が急増