Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ラピッドリセット攻撃」が発生 - 1秒間で約4億リクエスト

「HTTP/2ラピッドリセット攻撃」は、Cloudflareでも対しても展開されており、1秒あたり2億100万リクエストを観測。Amazon Web Services(AWS)においても、1秒あたり1億5500万リクエストを受けた。

Cloudflareは、約2万台で構成されたボットネットを使用した攻撃だったと分析。ボットネットは数十万台から数百万台規模で稼働しており、こうしたボットネットを悪用すれば、1秒あたり10から30億件とされるウェブ全体のリクエストを大きく上回る攻撃が可能になると影響の大きさを強調している。

またGoogleによれば、「HTTP/2ラピッドリセット攻撃」は10月に入ってからも続いており、派生した攻撃手法も観測されているという。

脆弱性「CVE-2023-44487」の判明を受け、協調のもとベンダー間において情報共有が進められている。各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあたる10月10日には、パッチやアップデートの提供などもはじまった。

マイクロソフトでは、月例セキュリティ更新にあわせてアップデートをリリース。「Apache Tomcat」「Jetty」「H2O」「Nghttp2」「Netty」「golang」などもパッチやアップデートを公開している。

(Security NEXT - 2023/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト