全銀システムで障害、一部銀行で他行宛振込処理が遅延
加盟銀行の振込決済取引などに利用されている「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」において、一部銀行間の振込送金処理に障害が発生している。
同システムは、全国銀行内国為替制度に加盟する銀行間の内国為替取引における決済額の算出、清算などを行っているオンラインシステム。
10月10日より同システムで障害が発生しており、11の銀行において他行宛の振込取引ができない状況が発生した。同システムを運用する全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)では、不具合の原因について調査を進めている。
バックアップの手段を用いて振込取引の処理を行っているが、対象行では他金融機関に対する振込取引が遅延するなど影響が出ている。対象以外の金融機関では通常どおりサービスを提供している。
同システムに関しては、1973年の稼動開始当初から即時入金を実現しており、運用時間中にオンライン取引を停止したことはないとしていた。8年ごとにシステム更改を行っており、2019年11月から第7次全銀システムが稼動している。
障害の影響を受けた金融機関は以下のとおり。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
関西みらい銀行
山口銀行
北九州銀行
もみじ銀行
商工組合中央金庫
日本カストディ銀行
JPモルガン・チェース銀行
(Security NEXT - 2023/10/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
メール誤送信で美術研究所研究生のメアド流出 - 大阪市立美術館
個人情報含むファイルを業務チャットで誤送信 - トライトグループ会社
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
空部屋ポストに未配達の郵便物か、住民から連絡 - 徳島
クラウドサービスが侵害、顧客従業員情報が流出か - ITサービス事業者
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト
