Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Arm製GPUの脆弱性がサイバー攻撃の標的に - 米政府が注意喚起

サイバー攻撃にArm製GPUの既知脆弱性が悪用されているとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が注意喚起を行った。

2021年3月に公表された「Arm Mali GPUカーネルドライバ」の脆弱性「CVE-2021-29256」が悪用されているとして、現地時間7月7日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加したもの。

同脆弱性は、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性。権限昇格や情報漏洩につながるおそれがある。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.8」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。

同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が課されている。一方、脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、CISAでは対象機関に限らず、すべての組織に対して注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開