教諭が同僚の信用失墜を目的に情報漏洩 - 金銭私的流用から発覚
札幌市は、生徒の評価一覧表や捏造文書を同僚のしわざに見せかけて外部へ漏洩したとして、市立中学校の教諭に対して懲戒免職とする処分を6月15日に実施した。金銭の私的流用を調べる過程で関与が明らかになったという。
同市によれば、問題の職員は2022年5月から10月にかけて、職務上知り得た個人情報を利用。通知表などに記載される内容を含んだ生徒評価一覧表や捏造した生徒の所見などが記載された書類を、匿名で複数の報道機関へ送付していた。
情報流出を同僚職員のしわざに見せかけ、信用を毀損することが目的だったという。日ごろ業務や仕事の進め方で意見があわず、同職員の意見ではなく、同僚職員の意見が採用されたことなどを逆恨みしていた。
流出した生徒評価一覧表は、原本より複製したもので、教職員であれば誰でも入手することができ、報道機関へ書類が送付された当時、漏洩に関与した人物の特定されていなかった。
調査の段階にあり同市では報道発表など行わなかったが、虚偽の情報提供を受けて、2022年10月に今回被害に遭った同僚職員が関与したとも受け取れる内容を、一部メディアが報じる事態も発生している。
(Security NEXT - 2023/07/14 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意