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英米、Cisco製ルータへの脆弱性攻撃に注意喚起 - 露関与と分析

ロシアが関与するサイバー攻撃グループがCisco Systems製ルータの脆弱性を狙った攻撃を展開していたとして、英米政府が分析結果を公表するとともに注意を喚起した。

イギリス国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)や米国家安全保障局(NCA)、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が共同でアドバイザリを公表し、攻撃グループ「APT28」が2021年に展開した攻撃について攻撃手法の詳細を取りまとめ、公表するとともに注意を呼びかけたもの。

同グループは、「Fancy Bear」「Sednit」「Sofacy」「Tsar Team」「Pawn Storm」「STRONTIUM」などの別名でも知られる。他国の政府や軍、安全保障機関などに対し、少なくとも2007年より活動を展開。世界反ドーピング機構(WADA)に対する攻撃などにも関与した疑いが出ている。

NCSCでは、2015年のドイツ議会に対するサイバー攻撃や、2018年4月の化学兵器禁止機関(OPCW)に対する攻撃などへ関与したと指摘。英米政府は、「APT28」についてロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)に所属する第85主要特殊サービスセンター(GTsSS)26165部隊にほぼまちがいないとの見方を示している。

攻撃対象とされたのは、Cisco Systems製ルータで、ヨーロッパや米国の政府機関、のほか、ウクライナにおいても約250の被害が確認されているという。

(Security NEXT - 2023/04/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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