Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」、約5年ぶりに改訂

経済産業省は、「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver3.0」を取りまとめ、3月24日に公開した。サプライチェーン全体のセキュリティ対策に配慮を求める内容となっている。

「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」は、サイバー攻撃より組織を守るため、経営者が行うべき指針を示したガイドライン。リスクマネジメントの一環としてセキュリティ対策などを実施するよう求めている。

具体的には、「経営者が認識すべき3原則」と、組織内のCISO(最高情報セキュリティ責任者)などへ指示すべき項目などを取りまとめた「サイバーセキュリティ経営の重要10項目」により構成されている。

サイバー攻撃の巧妙化やサプライチェーン経由の被害拡大など、昨今の動向を踏まえ、有識者の意見も踏まえつつ、パブリックコメントを経て改訂した。2017年11月の「同2.0」より約5年ぶりの見直しとなる。

セキュリティの確保にあたっては自組織のセキュリティ対策にとどまることなく、部品調達はもちろん、クラウド利用なども含めた外部とのつながりをすべて含むサプライチェーン全体を意識し、総合的な対策を実施するよう求めた。

あわせて社内関係者へセキュリティ対策における情報開示を行いつつ信頼関係を醸成し、インシデント対応時などに円滑なコミュニケーションが取れるよう備えるべきとしている。

(Security NEXT - 2023/04/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施