Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングで悪用されるブランドが過去最多タイ - URLも増加傾向

フィッシングにおいて悪用されるブランドが増加している。報告数や悪用されたURLも1月以降、増加傾向にあり警戒が必要だ。

フィッシング対策協議会によれば、3月に報告を受けたフィッシング攻撃は前月の5万9044件から1万8012件増となる7万7056件。1日あたり約2485.7件の報告が寄せられた。1月に4万件を一時的に下回ったものの、2022年末の水準まで戻ってきている。

フィッシングサイトに用いられたURLは1万4343件。前月の9994件から4349件増加した。1日あたりに換算すると約462.7件。1月は2022年3月より10カ月ぶりに1万件の大台を割ったが、以降は増加に転じている。

コンテンツデリバリネットワーク(CDN)サービスを悪用するケースも目立っており、悪用されたURLの約24.6%にのぼるという。

フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.dev」が約24.6%で最多。「.com(約22.0%)」「.cn(約10.3%)」「.top(約10.2%)」「.ly(約8.0%)」「.monster(約4.4%)」と続いている。

20230407_ap_001.jpg
フィッシング報告数やURLの推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/04/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

イベント説明会の申込フォームで設定ミス - えどがわボランティアセンター
MDMサーバに不正アクセス、従業員情報が流出 - 三菱オートリース
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起