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コンビニ交付サービス、高負荷で別人の住民票 - 横浜市

横浜市において、コンビニエンスストアのマルチコピー機を使用した証明書交付サービスで、別人の住民票が発行される不具合が発生した。現在は解消されている。

同市では、富士通Japanが提供する「Fujitsu MICJETコンビニ交付サービス」を通じて、マイナンバーカードの所有者向けに証明書の発行サービスを展開しているが、3月27日11時半過ぎに申請者とは異なる別人の住民票が出力される不具合が発生したもの。

3月31日の時点で5件の誤交付を確認しており、11人分の個人情報が含まれていた。出力された証明書に特定個人情報(マイナンバー)の記載はなかった。

富士通Japanでは、不具合の原因について高負荷により印刷処理の遅延が発生し、タイムアウト設定の上限を超えたことから強制的に印刷処理が解除され、次に印刷されるイメージファイルを取得したことから別人の証明書が発行されたと説明している。

同サービスの導入自治体数は未公表だが、それぞれ独立した環境で運用しており、親会社である富士通によると今回の問題が確認されたのは横浜市のみだという。また2017年以降運用してきたが、これまで同様のトラブルは確認されていない。

(Security NEXT - 2023/03/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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