既知の脆弱性10件、積極的な悪用に警戒を - 約10年前の脆弱性も
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、10件の脆弱性について積極的な悪用が確認されているとし、注意を呼びかけている。
「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ2013年以降に明らかとなった脆弱性10件を追加し、注意喚起を行ったもの。収録された脆弱性は積極的に悪用されており、関連する製品を利用している組織では警戒する必要がある。
2023年に入ってから明らかとなった脆弱性は、Linuxカーネルの「ALSA PCM」パッケージに明らかとなった「Use After Free」の脆弱性「CVE-2023-0266」のみ。他脆弱性は2022年以前に公表されたものとなる。
5件については、2022年に判明した脆弱性。ブラウザ「Chrome」に明らかとなった「CVE-2022-3038」をはじめ、「Cobalt Strike」における「CVE-2022-42948」「CVE-2022-39197」、「Arm Mali GPUカーネルドライバ」に関する「CVE-2022-38181」「CVE-2022-22706」となっている。
このほか、2021年に判明した「iOS」「iPadOS」「macOS」が影響を受ける「CVE-2021-30900」のほか、「Internet Explorer」に関する2件「CVE-2014-1776」「CVE-2013-3163」「SambaCry」とも呼ばれた「Samba」の脆弱性「CVE-2017-7494」なども追加されている。
今回追加された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2013-3163(Microsoft Internet Explorer)
CVE-2014-1776(Microsoft Internet Explorer)
CVE-2017-7494(Samba)
CVE-2021-30900(iOS、iPadOS、macOS)
CVE-2022-3038(Google Chrome)
CVE-2022-22706(Arm Mali GPU Kernel Driver)
CVE-2022-38181(Arm Mali GPU Kernel Driver)
CVE-2022-39197(Fortra Cobalt Strike Teamserver)
CVE-2022-42948(Fortra Cobalt Strike User Interface)
CVE-2023-0266(Linux Kernel)
(Security NEXT - 2023/03/31 )
ツイート
PR
関連記事
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
空部屋ポストに未配達の郵便物か、住民から連絡 - 徳島
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト
「無印良品」通販の顧客情報が流出か - 物流委託先がランサム被害
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
非常勤医師が自宅でサポート詐欺被害、内部に患者情報 - 和歌山の病院
メール誤送信で商談会出展事業者のメアド流出 - 大阪府
