Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性「SambaCry」狙うマルウェアに警戒を - NASなども標的に

「Samba」において、リモートより攻撃が可能な脆弱性「CVE-2017-7494」が判明した問題で、7月に入り、IoT機器を標的とするあらたなマルウェアも登場していることから、セキュリティベンダーでは警戒を強めている。

問題の「CVE-2017-7494」は、書き込み権限を持つリモートのクライアントより、ライブラリファイルをアップロードすることで、コードの実行が可能となる脆弱性。5月に報告された。

SMBの脆弱性を悪用するマルウェア「WannaCrypt」、別名「WannaCry」が同じく5月に先んじて登場しており、同マルウェアになぞって「CVE-2017-7494」は、別名「SambaCry」とも呼ばれている。「Samba」の開発チームでは、同脆弱性へ対処した「同4.6.4」「同4.5.10」「同4.4.14」をすでにリリース済みだ。

同脆弱性により感染し、Linuxサーバをボット化して仮想通貨をマイニングするマルウェア「EternalMiner」が6月に確認されたが、米Trend Microによれば、サーバ以外にも感染を広げるあらたなマルウェアが7月に入り確認されたという。

(Security NEXT - 2017/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
コンタクトセンター向け製品「Cisco Unified CCX」に深刻な脆弱性