Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 111」がリリース - 脆弱性13件を解消

Mozilla Foundationは、ブラウザの最新版となる「Firefox 111」をリリースした。複数の脆弱性を修正している。

今回のアップデートでは、Windowsネイティブの通知に対応するなど機能を強化したほか、あわせて13件の脆弱性に対処した。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は7件。プライベートブラウジングモードにおいて、キャッシュがシステムへ漏洩するおそれがある脆弱性「CVE-2023-25750」やメモリ破壊の脆弱性などへ対処した。

またAndroid版のみ影響を受ける脆弱性として、確認なしに外部アプリを起動するおそれがある「CVE-2023-25749」や、フルスクリーン通知が非表示となるおそれがある「CVE-2023-25748」「CVE-2023-28159」を解消している。

のこる6件については、重要度が「中(Moderate)」とレーティングした。あわせて延長サポート版である「Firefox ESR 102.9」をリリースしており、6件の脆弱性に対応している。

「Firefox 111」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2023-25748
CVE-2023-25749
CVE-2023-25750
CVE-2023-25751
CVE-2023-25752
CVE-2023-28159
CVE-2023-28160
CVE-2023-28161
CVE-2023-28162
CVE-2023-28163
CVE-2023-28164
CVE-2023-28176
CVE-2023-28177

(Security NEXT - 2023/03/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局