Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

パスワードリセット製品など脆弱性3件の悪用に注意 - 米政府

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、現地時間3月7日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ3件の脆弱性を追加した。

2022年に明らかとなった既知の脆弱性3件「CVE-2022-28810」「CVE-2022-33891」「CVE-2022-35914」について、積極的に悪用されていることが確認されているとして同リストへ追加し、注意を喚起したもの。

「CVE-2022-28810」は、Zohoが提供するパスワードのセルフリセットツール「Zoho ManageEngine ADSelfService Plus(ADSSP)」の脆弱性。認証されたエンドユーザーによってパスワードの変更やリセットの機能を用いてコマンドを実行されるおそれがある。パッチは2022年4月にリリース済み。

一方「CVE-2022-33891」は分散処理のフレームワーク「Apache Spark」のユーザーインタフェースに明らかとなったコマンドインジェクションの脆弱性。悪意あるユーザーによって任意のコマンドを実行されるおそれがある。「同3.3.0」「同3.2.2」「同3.1.3」にて修正されている。

さらにTeclibのIT資産管理パッケージ「GLPI(Gestionnaire Libre de Parc Informatique)」の「CVE-2022-35914」についても悪用が確認されている。サードパーティ製のライブラリに起因し、PHPコードの挿入が可能となるもので、2022年9月にリリースされたセキュリティリリース「同10.0.3」「同9.5.9」にて他脆弱性とともに修正されている。

(Security NEXT - 2023/03/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

マイナンバー文書を誤廃棄、保存期限の設定ミスで - 上三川町
「VMware Tanzu for Valkey」の脆弱性を修正 - 「クリティカル」も
「PostgreSQL」にセキュリティアップデート - 「13系」は11月にEOL
米当局、「Trend Micro Apex One」に対する脆弱性攻撃に注意喚起
「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開
チラシ案内先からイベント申込者情報が閲覧可能に - 佐賀のDC
不正アクセスでシステム障害、情報流出は調査中 - 三浦工業
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
ファイルサーバがランサム被害、データが暗号化 - 青果流通会社