MS、2月の月例パッチで脆弱性76件に対処 - 3件がすでに悪用済み
マイクロソフトは、2023年2月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。3件についてはすでに悪用済みで、ゼロデイ攻撃が確認されているという。
今回のアップデートでは、「Windows」や「Microsoft Office」「Microsoft Exchange Server」「Windows Active Directory」をはじめ、「Microsoft Defender」「SQL Server」「Microsoft Dynamics」「Power BI」「Azure App Service」「Azure DevOps」「Azure Machine Learning」「Visual Studio」「.NET Framework」ほか、多岐にわたる脆弱性へ対応している。
CVEベースで76件の脆弱性を修正しており、最大重要度は、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が9件。次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が66件。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアを見ると、61件が「7.0」以上とレーティングされており、「9.0」以上とされる脆弱性は「CVE-2023-21689」「CVE-2023-21690」「CVE-2023-21692」「CVE-2023-21716」「CVE-2023-21803」の5件。いずれも「9.8」と評価されている。
脆弱性によって影響は異なるが、37件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがあり、12件については権限昇格のおそれがある。さらにサービス拒否の脆弱性10件、情報漏洩、なりすましの脆弱性それぞれ8件、セキュリティ機能のバイパス2件を解消している。
なお、MITREによって採番されたBroadcom製Wi-Fiクライアントデバイスにおいて内部エラーが生じ、情報漏洩のおそれがある脆弱性「CVE-2019-15126」については、重要度を「なし」とし、CVSS基本値も示していない。
(Security NEXT - 2023/02/15 )
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