年末年始に向けてセキュリティ体制のチェックを
2022年も残すところ10日あまりとなった。年末年始に長期休暇を迎える組織も多く、あらためてセキュリティ対策の状況を点検しておきたい時期だ。
システム管理者やセキュリティ担当者が不在となりがちな長期休暇は、インシデントの認知や対応が後手に回るおそれがある。この時期をあえて狙う攻撃者もおり、例年セキュリティ機関が注意喚起を行っている。
サーバやネットワーク機器において未修正のままとなった脆弱性などは特に標的となりやすい。12月に入ってからも、「FortiOS」や「Citrix ADC」において、すでに悪用が確認されている深刻な脆弱性が明らかになっている。
テレワークの影響でVPN製品などの利用も増加している。セキュリティパッチやマルウェア対策製品が最新の状態となっているか、あらためて基本的なセキュリティ対策に抜け漏れがないか確認しておきたい。休暇中に利用しない機器は電源を落としておくと安心だ。
ランサムウェアによる被害も後を絶たない。データの破壊に備えたオフラインによるバックアップはもちろん、サービスの停止、情報流出など生じた場合の対応計画なども重要となっている。
個人情報や機密情報の持ち出しルールについてもあらためて確認し、組織内で周知徹底を図るとともに、インシデントなど不測の事態が生じた際の緊急連絡体制について、サプライチェーンも含めて機能しているかあらためて確認しておく必要がある。
(Security NEXT - 2022/12/20 )
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