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IPA、独政府「産業制御システムの10大脅威」の日本語版を公開 - チェックリストも

情報処理推進機構(IPA)は、ドイツ連邦政府情報セキュリティ庁(BSI)が作成した「産業用制御システムのセキュリティ 10大脅威と対策2022」の日本語訳を公開した。

同資料は、BSIが産業用制御システムにおける危険度の高い10種類の脅威や対策をまとめたもの。国内の産業用制御システム保有事業者のセキュリティ対策を促進するため、同機構が日本語訳を用意した。

同資料で示されている脅威は、国内でも共通の事項が多く、事業者にとって脅威や発生要因、具体的な手口、対策を体系的に理解することに役立つとしている。

さらに同資料では、セキュリティレベルの自己評価に役立つセルフチェックリストを提供しており、スコアに対して実施すべき推奨事項を確認し、現状把握や対策方針の検討などに活用できる。

産業用制御システムのセキュリティ10大脅威(2022年)

・リムーバルメディアや外部機器経由のマルウェア感染
・インターネットやイントラネット経由のマルウェア感染
・ヒューマンエラーと妨害行為
・外部ネットワークやクラウドコンポーネントの攻撃
・ソーシャルエンジニアリングとフィッシング
・DoS/DDoS攻撃
・インターネットに接続された制御コンポーネント
・リモートメンテナンスアクセスからの侵入
・技術的な不具合と不可抗力
・サプライチェーンにおけるソフトウェアおよびハードウェアの脆弱性

(Security NEXT - 2022/12/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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