Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JPCERT/CC、「ベストレポーター賞 2022」を発表

JPCERTコーディネーションセンターは、「JPCERT/CCベストレポーター賞 2022」を発表した。

同賞は、「インシデント」や「脆弱性」などセキュリティに関する問題を発見し、同センターへ報告した「報告者(レポーター)」のなかでも、顕著な貢献を果たした人物や団体を表彰する制度。2021年度にスタートし、今回2度目の発表となった。

今回の「インシデント報告部門」では、過去数年にわたり、プライベートな時間を用いて改ざんサイトやフィッシングサイトを調査し、国内におけるウェブ改ざんのインシデントについて質の高い報告を多数行ったNECの岩田友臣氏を選出した。

同センター主催コミュニティにおいて、攻撃手口の傾向や調査方法などの情報を共有したことも受賞理由に挙げている。

「脆弱性報告部門」では、産業制御システムのセキュリティ研究者であるMichael Heinzl氏を表彰した。研究活動を通じて、日本製のシステムや機器を含む多数の脆弱性を発見、報告し、ベンダーとの協調的な脆弱性公表に協力した。

また脆弱性報告の対応をきっかけとして、製品開発者におけるPSIRT体制の整備や脆弱性対応手順の改善などにつながったケースもあったという。

(Security NEXT - 2022/12/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加