9月のフィッシングサイト、銀行関連が急増 - クレカ系は割合減
銀行関連のフィッシングサイトが急増している。詐欺サイトについて調査を行っているBBソフトサービスによれば、9月は報告数が前月の約180倍に急増した。実際に被害が急増しているとの報告もあり、注意が必要だ。
同社が提供するセキュリティ対策ソフトを通じて検知したフィッシングサイトや詐欺サイトの報告状況を取りまとめたもの。9月の検知数は492万9274件で前月の464万3735件から増加した。なかでも増加が目立ったのが銀行関連のフィッシングサイトで報告数が前月の約180倍に急増したという。
検知されたサイトにおいて「フィッシングサイト」へ分類されたなかで「銀行」関連の割合を見ると、8月は0.2%だったのに対し、9月は31.5%と大幅に上昇。なかでも「三井住友銀行」を装うケースが目立ち、ブランドとしては2番目に多く悪用されていた。
一方、クレジットカードやファイナンス分野を装うケースは、8月に91.9%とフィッシングサイトの大半を占めていたが、9月は前月から40.7ポイント減となり51.2%まで縮小した。依然銀行より多く、フィッシングサイトの半数以上を占めるが、攻撃対象の比率に大きな変化が見られた。
フィッシング攻撃に関しては、8月下旬ごろよりフィッシング攻撃に起因すると見られる不正送金被害の発生件数、被害額のいずれも大きく増加していることが判明しており、警察庁や金融庁が注意喚起を行っている。
またクレジットカードに関しても、2022年第2四半期には番号盗用による被害額がはじめて100億円の大台を突破するなど被害額も年々増加している。今回割合の減少が報告されたが、予断を許さない状況にあり、引き続き警戒が必要となる。
(Security NEXT - 2022/11/04 )
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