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ネットバンク不正送金被害が8月下旬より急増 - わずか2カ月で上半期上回る勢い

オンラインバンキングにおける不正送金の被害が8月下旬より急増している。フィッシング攻撃に起因すると見られており、警察庁や金融庁では注意を呼びかけている。

オンラインバンキングにおける不正送金被害は、2019年以降減少傾向が見られたが、8月下旬ごろより発生件数、被害額のいずれも大きく増加しているという。

警察庁の取りまとめでは、2022年上半期の不正送金被害は145件、約3億2100万円だったが、8月以降に254件、3億8200万円の不正送金被害が確認されている。

上半期は、おおむね毎月10件強から30件で推移。やや多い5月でも51件だったが、増加が見られた8月は70件、9月は15日の時点ですでに184件の不正送金被害が発生しているという。

金額ベースで見ても、2022年前半は毎月3000〜8000万円のレンジで推移していたのに対し、7月に1億600万円と増加。さらに8月には2億1300万円、9月も15日の時点で1億6900万円の被害が発生している。

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不正送金の発生状況(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2022/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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