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重要インフラのランサム被害、4分の1は医療関連分野 - 米政府が注意喚起

ヘルスケアや公衆衛生セクターを標的としたサイバー攻撃の被害が拡大している。同セクターを標的とする攻撃グループ「Daixin Team」も確認されており、米当局が注意を呼びかけた。

米連邦捜査局(FBI)、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)、米保健福祉省(HHS)などが共同で注意喚起を行ったもの。

「Daixin Team」は、ヘルスケアや公衆衛生セクターを標的に活動していると見られる攻撃グループ。遅くとも2022年6月より活動している。2021年にランサムウェア作成ツール「Babuk Locker」が流出したが、同ツールのソースコードをもとに作成されたものと見られる

電子カルテや診断、画像処理、イントラネットなどのサーバなどにランサムウェアを展開。データを暗号化し、さらに個人を特定できるデータを窃取して外部に公開するなどと脅迫していた。

サイバー攻撃の起点のひとつが、リモートアクセスに用いる「VPNサーバ」。アップデートを実施しておらず、脆弱性が残存するサーバが侵入経路となったケースが確認されている。

また別のケースではフィッシング攻撃を通じてVPNの認証情報を取得。多要素認証を利用していない古いVPN機器が標的とされたという。

(Security NEXT - 2022/10/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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