重要インフラのランサム被害、4分の1は医療関連分野 - 米政府が注意喚起
侵入経路を確保した後は、「SSH」や「RDP」を利用してラテラルムーブメントを展開。特権アクセスを獲得し、さらに「VMware ESX」の仮想マシンが保存してあるディレクトリ内のファイルを暗号化していた。
サーバに残す脅迫文では、5日以内にデータを公開するなどと記載しており、Torブラウザより指定したURLへアクセスするよう求めていた。攻撃者は署名で「Daixin」のスペルを誤り、「Daxin Team」と名乗るケースもあるという。
米当局は、同グループの活動に限らず、近年ヘルスケアや公衆衛生のセクターがランサムウェアによるサイバー攻撃の標的になっていると指摘。
FBIのインターネット犯罪苦情センターにおける重要インフラ関係のランサムウェアに関する被害報告の状況を見ると、2021年は同セクターに関する報告が148件。14セクターより寄せられた649件の被害報告の約23%を占め、もっとも多かったという。直近10月を見ても16セクターより寄せられた被害報告の約25%にのぼっており、割合はさらに上昇している。
当局は、「Daixin」が用いたマルウェアの「IoC(Indicators of Compromise)」情報などを公開するとともに、ランサムウェアによる被害を緩和したり、防御する方策を紹介。広く注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2022/10/24 )
ツイート
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開