Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Trend Micro Apex One」に緊急性高い脆弱性 - アップデートを

トレンドマイクロのエンドポイント向けセキュリティ対策製品「Trend Micro Apex One」「Trend Micro Apex One SaaS」において複数の脆弱性が明らかとなった。深刻度が「緊急」とされる脆弱性も含まれる。

同社では、両製品にあわせて6件の脆弱性が明らかとなったとしてアドバイザリをリリースしたもの。

脆弱性によって影響は異なるが、今回明らかとなった脆弱性において、強制ブラウジングの脆弱性「CVE-2022-41746」については共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアが「9.1」、深刻度が「緊急」と評価されている。脆弱性の悪用により権限の昇格が可能となり、エージェントのグルーピングを変更することが可能になるという。

また脆弱性対策として提供されている仮想パッチ機能において「TOCTOU(Time-of-check Time-of-use)」の脆弱性「CVE-2022-41744」、証明書の検証不備「CVE-2022-41747」、同一オリジンポリシー違反の脆弱性「CVE-2022-41749」など権限昇格が生じる3件についてはCVSS値がいずれも「7.8」、深刻度が「高」となっている。

同社では脆弱性を修正した「Apex One Service Pack 1 Critical Patch 11110」を提供。「Apex One SaaS」については9月に実施したメンテナンスにて「ビルド14.0.11734」のエージェントを配布し、対策を講じたという。

同社ではアドバイザリを公表するとともに、周知のためにJPCERTコーディネーションセンターへ脆弱性を報告。利用者に注意を呼びかけている。

CVE-2022-41744
CVE-2022-41745
CVE-2022-41746
CVE-2022-41747
CVE-2022-41748
CVE-2022-41749

Trend Micro Apex One およびTrend Micro Apex One SaaSで確認した複数の脆弱性について
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000291648

JVN:Trend Micro Apex OneおよびTrend Micro Apex One SaaSにおける複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU97131578/index.html

トレンドマイクロ
https://www.trendmicro.co.jp/

JVN
https://jvn.jp/

(Security NEXT - 2022/10/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ウェブサーバにバックドア、DBの個人情報が窃取被害 - 楽待
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
2Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が倍増
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
Instagramアカ乗っ取り、フォロワーにDM - ブライダル会社
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック
「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性