YouTubeから誘導、ライブ配信サービス装う詐欺サイトに警戒を
問題の動画は、いずれも概要欄にある短縮URLへアクセスするよう促すのみの内容。短縮URLにアクセスすると複数あるライブ配信サービスをうたうサイトへランダムに転送するよう設定されていた。

短縮URLからランダムに異なるドメインへ転送される。名称、運営者が異なるサイトを並べてみたが、まったく同じデザイン
誘導先となるサイトは、少なくとも数十のドメインを用いて設置されており、ドメインにくわえてサイトの名称、運営者など変化させているが、数種類のデザインを使いまわして表示している。
異なるYouTubeアカウントにおいて記載されていたURLは、それぞれ別の短縮サービスで作成されているが、いずれも同様のページに辿り着き、偶然にも同じサイトへ誘導されることもあった。
誘導先では無料でライブ配信を視聴ができるかのような説明がある。しかし、サイト内の別のページには登録すると請求が発生するなど矛盾した内容が記載されていた。またサイトのトップページへアクセスすると、フィットネスや音楽配信、電子書籍など、スポーツの動画配信とはまったく異なるサブスクリプションサービスが掲げられている。
誘導先となっていたこれらサイトの明確な目的は定かではないが、目的とするライブ配信が見られないことはまちがいなく、情報を入力すれば悪用されたり、料金を請求される可能性がある。
今回は「国民体育大会」のライブ配信を装うケースだったが、これまでもサッカー、ゴルフ、ラグビーなどのイベントに便乗した同様の行為が確認されており、類似した詐欺に注意が必要だ。
(Security NEXT - 2022/10/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
先週注目された記事(2025年4月20日〜2025年4月26日)
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金