Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「スタディサプリ」に不具合 - 他利用者としてアクセス可能に

リクルートの個人向けオンライン学習サービス「スタディサプリ 中学講座」のブラウザ版に、関係ない別の利用者としてログイン状態となる不具合が複数存在したことがわかった。

同社によれば、同サービスにおいてアクセストークンの取り扱いに不備があり、本来の利用者とは異なる利用者としてアクセスが行われる複数の不具合が明らかとなったもの。

8月10日に保護者から問い合わせがあり、調査を行ったところ、一部ページへアクセスすると、ログイン時に割り当てられるアクセストークンに問題があり、他利用者としてログインする状態となっていることが同月22日にわかった。

同不具合へ対策を講じた上でさらに調査を進めたところ、ログアウト操作やパスワードリセットを行っても、アクセストークンが正しく削除されないため、特定のログアウト操作を行わないかぎり正しくログアウトできず、ログインした状態のままとなることが同月29日に判明。複数の利用者で同じ端末を利用する場合などに影響を受ける。

これら不具合により、異なる利用者によって登録されている学校やプロフィール、学習履歴などを閲覧されたり、変更されるおそれがあった。閲覧できる情報に氏名やメールアドレス、クレジットカード情報などは含まれていないとしている。

(Security NEXT - 2022/09/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
サイバー攻撃で顧客管理システムのPWが流出 - 車検チェーン店
放課後児童クラブでメール誤送信 - 個人情報印刷時に第三者へ
5支店で個人情報含む伝票を紛失、誤廃棄の可能性 - 興能信金
サポート詐欺で遠隔操作ツールをインストール - 和歌山の休日診療所
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
2026年1月開催の「JSAC2026」、参加登録がスタート
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消