Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングサイトのURLが過去最多を更新 - 同一IPアドレス上に大量設置

フィッシング対策協議会は、8月に報告を受けたフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。フィッシングサイトの件数が過去最多を更新し、2カ月連続で5万件近いURLが報告されている。

同協議会によると、同月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は9万4973件。前月から1万2975件減となった。減少したものの前月についで2番目に多い件数となる。1日あたりの報告数は、前月比418.6件減となる約3063.6件。

報告数が減少する一方、重複を除いたフィッシングサイトのURLは4万9221件で、先月からわずかながらも増加となり過去最多を更新した。1日あたりに換算すると約1587.8件。1分間あたり1.1件の報告が寄せられたことになる。

大量のドメインにサブドメインを組み合わせたケースが約84.0%にのぼった。こうしたフィッシングサイトの多くは同一のIPアドレス上に設置されており、稼働が確認できたケースではわずか28件のIPアドレスに集中していたという。

フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインの割合を見ると「.top(約32.0%)」が最多。「.com(約17.1%)」「.icu(約16.6%)」「.cn(約8.8%)」「.shop(約6.2%)」と続く。「.rest」「.group」「.id」「.space」などの悪用も見られた。

20220907_ap_001.jpg
フィッシング報告やURLの件数推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2022/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

水道メーター取替業務の一部伝票が所在不明に - 門真市
メアド記載のメールを複数団体に送信、メール再利用で - 佐賀県
「Firefox 125.0.1」をリリース、脆弱性15件を修正
再委託先における2023年2月のランサム被害を公表 - 国交省
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
募金サイトで他人クレカ番号による少額寄付 - 利用できるか確認か
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
Oracle、「Java SE」に関する脆弱性13件を修正
Oracle、四半期定例パッチを公開 - のべ441件の脆弱性に対応
メール誤送信で横断幕掲示応募者のメアド流出 - 飯塚オートレース場