6月のDDoS攻撃は1割減、最大規模も大きく縮小 - IIJレポート
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、6月に同社で検知したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。もっとも攻撃規模が大きかったのは「SYNフラッド攻撃」によるものだった。
同社がサービスやバックボーンを通じて対処したDDoS攻撃の状況を取りまとめたもの。同月に観測した攻撃は383件。前月の433件から50件減少した。300件台となるのは2020年9月より1年10カ月ぶり。1日あたりの攻撃件数は12.8件だった。
1カ月を通じて見ると、1日あたり10件前後となる日が中心だが、20件以上となった日も7日あった。
同月にもっとも規模が大きかった攻撃では「SYNフラッド」が用いられ、約135万ppsのパケットにより、5.95Gbpsのトラフィックが発生した。前月最大だった57.2Gbpsを大きく下回っている。
規模が大きい攻撃ではリフレクション攻撃が多く、「SYNフラッド」を用いた攻撃が最大となったのは、49.6Gbpsの攻撃が観測された2021年4月以来だとしている。
もっとも長く継続した攻撃はNTPプロトコルを用いたリフレクション攻撃で、42分にわたって攻撃が続いた。

IIJが対処したDDoS攻撃の推移
(Security NEXT - 2022/07/29 )
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