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5月はDDoS攻撃が微増、50Gbps超の攻撃も - IIJレポート

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、5月に同社で検知したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。16カ月ぶりに50Gbpsを超える攻撃が観測されたという。

同社サービスを通じて検知したDDoS攻撃の状況を取りまとめたもの。同月に観測した攻撃は433件。前月の409件から24件の増加となったものの、500件を下回る水準で推移している。1日あたりの攻撃件数は14.0件で前月から0.4件増加した。

同月は、1カ月を通じて半数近い日で攻撃の検出数が10件以下にとどまっている。一方で同月前半には多数攻撃が展開された日もあり、5月6日、10日、11日、12日については、35件から40件を観測した。

同月にもっとも規模が大きかったのは、「LDAP」「NTP」「SNMP」など複数のプロトコルを用いたリフレクション攻撃。約642万ppsのパケットにより、前月の10.15Gbpsを大きく上回る57.20Gbpsのトラフィックが発生した。

50Gbpsを超える攻撃を観測したのは、2020年12月以来、16カ月ぶり。同月にもっとも長く継続した攻撃でもあり、27分間にわたって攻撃が行われた。

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IIJによるDDoS攻撃の検知数や最大トラフィック量の

(Security NEXT - 2022/07/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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