Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

尼崎市全住民の個人情報入りUSBメモリ、カバンごと発見される

尼崎市の全住民などに関する個人情報が保存されたUSBメモリを、同市委託先関係者が紛失した問題で、6月24日に問題のUSBメモリが発見されたことがわかった。

今回の問題は、同市コールセンターのデータ移管作業にあたり、ネットワーク環境がなかったことから、委託先であるBIPROGY(旧日本ユニシス)の協力会社従業員が移管に必要となるデータをUSBメモリで持ち出して作業を実施したが、その後紛失したもの。

業務終了後にデータが入ったUSBメモリを所持したまま居酒屋へ立ち寄って飲食。その後帰路に向かう途中に眠り込み、翌日22日3時ごろ路上で目が冷めたときには、USBメモリが入ったカバンを紛失していた。同日報告を受けた同市では23日に事態を公表。その後も探索作業が進められていた。

当事者である協力会社従業員が、警察官同行のもと探していたところ、6月24日に吹田市内にあるマンション敷地内で紛失したカバンを発見、USBメモリを回収した。同日11時40分ごろ、委託先であるBIPROGYに報告があり、同社は同日午後、同市に発見を報告している。

同社は、紛失したUSBメモリがバックアップも含め2本だったことを明らかにしつつ、紛失当時と同じ状態でカバンに入っていたと説明。パスワードや内部のデータなども紛失当時と変わらない状態だったことを確認した。

USBメモリを紛失した協力企業従業員は、当時酒に酔っており記憶が曖昧で、発見場所で紛失したのか、第三者によって移動されたものかはわかっていない。

(Security NEXT - 2022/06/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

日東製網、四半期決算を延期 - ランサムウェア被害の影響で
2024年春季の登録セキスペ応募者、前年から13.3%増
「GarageBand」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を修正
米子会社にサイバー攻撃、情報流出の可能性 - パイロット
メンテナンス中に本人確認資料画像データを誤消去 - 琉球銀
読売新聞装うメールに注意 - 著作権侵害と脅す内容
サーバや端末にサイバー攻撃、放送への影響は否定 - テレビ新潟
「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正
効率的な脆弱性対策を支援するオンラインセミナー開催 - IPA
Android 14の変更点をカバー - セキュアコーディングガイド新版