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全住民情報を委託先が紛失、飲食後路上で眠り込みカバンなくす - 尼崎市

尼崎市は、同市全住民の個人情報を含むUSBメモリが所在不明となっていることを明らかにした。問題のUSBメモリは内部を暗号化しており、ランダムな文字列のパスワードが設定されているという。

同市より住民税非課税世帯に対する臨時特別給付の業務を委託しているBIPROGY(旧日本ユニシス)の協力会社従業員が、USBメモリを持ち運びに使っていたカバンごと紛失したもの。

USBメモリの内部には、同市全住民46万517人分の住民基本台帳に関する情報が保存されていた。氏名、住所、生年月日、性別、住民となった年月日、統一コードなど含まれる。さらに住民税の均等割額など税情報36万573件も記録されている。

さらに2021年および2022年の非課税世帯臨時特別給付金の対象世帯に関する情報も保存。あわせて8万2716世帯分にのぼり、世帯主の統一コード、申請書番号、申請受付日、申請書不達理由、振込済処理日時などが含まれる。

また児童手当に関する6万9261件、生活保護に関する1万6765件の口座情報を保存しており、金融機関や支店のコード、口座番号、口座名義など含む。

いずれも同市コールセンターにおいて、データの更新作業を行うために必要となるデータだった。持ち出しに用いたUSBメモリのデータは暗号化されており、アルファベットや数字、記号など用いたランダムの一定文字数でパスワードが設定されているという。

(Security NEXT - 2022/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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