Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サービス終了した「Visionalist」のタグ、約800サイトに残存 - 一時水飲み場攻撃と同じスクリプトも配信

問題あるスクリプトの配信に利用されたインフラは、同ドメイン以外に少なくとも数百のドメインが紐づけられており、ほかの複数ドメイン対しても同一のスクリプトが配信されていた。

配信に利用されたインフラや、一部のスクリプトは、ESETが2021年に報告した中東をターゲットとするいわゆる「水飲み場攻撃」で利用されたものと同一だったという。

またPalo Alto Networksによって報告されたコロナウイルス関連ドメインのドメインパーキングページで確認された悪意あるスクリプトも同一ではないものの、類似性が見られた。

サービスの終了にともない、これまでもタグの削除が呼びかけられてきたが、同社の調査では、6月7日の段階でおよそ800のウェブサイトに「tracer.jp」にリンクしたタグが残存している可能性がある。

「tracer.jp」については5月17日にDNSレコードが削除され、6月7日の時点で名前解決ができない状態。ただし、問題のスクリプトを配信したインフラは現在も稼働している。

(Security NEXT - 2022/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
子会社元従業員、ネットバンク経由で3.5億円を横領 - ホッカンHD
クラウド保存した進路アンケートが生徒からも閲覧可能に - 都立中等学校
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を