釜石市、職員2人を懲戒免職 - 全住民情報を持出、監査の不正操作も
岩手県釜石市は、職員2人が全住民に関する個人情報を不正に自宅へ持ち出していたとして、懲戒免職処分とするとともに告訴した。ほかにも複数職員が関与した疑いが判明しており、調査を進めている。
同市によれば、2015年以降、職員2人が同市住民に関する個人情報をメールを用いて自宅などへ持ち帰っていたことが判明したもの。
2021年9月13日、27日の2回にわたり、市役所入り口に設置された投書箱へ匿名で「業務時間に大量のメールを同僚へ送信しているなど、職務違反の疑いがある」との告発があり、調査を行ったところ発覚した。
職員のひとりは総務企画部で係長、もうひとりは建設部で主査を務めており、自宅の私用パソコンに住民の個人情報を保存していた。確認されているだけで、それぞれ8回、13回のあわせて21回にわたりメールでデータを送信していたという。また建設部職員は、USBメモリでもデータを持ち出していた。
氏名、住所、性別、生年月日など、いわゆる基本4情報を表計算ファイルとして保有。くわえて続柄、世帯番号、収入額など税務関連のデータや、被災住所など含む応急仮設住宅居住者情報なども所持していた。「特定個人情報(マイナンバー)」も600件含まれており、精査を進めている。
(Security NEXT - 2022/06/01 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
小学校教諭が児童情報含むUSBメモリを持ち帰り紛失 - 紀の川市
生活困窮者の相談内容含むUSBメモリが所在不明 - 北九州市
元従業員が取引先情報を不正流出、営業利用から発覚 - ヤマト運輸
児童情報含む私物USBメモリを紛失、小学校教諭を処分 - 北海道
委託業者の別自治体向け納品ファイルに個人情報 - あま市
元従業員が顧客情報を不正持出、貸与PC点検で判明 - T&Dリース
小中学校4校で指導要録が所在不明、誤廃棄か - 宇都宮市
一部高齢者調査票が所在不明、民生委員が誤廃棄か - 西宮市
個人情報の置き忘れや誤交付などが発生 - 横浜労災病院
休暇中に作業、個人情報含むUSBメモリを紛失 - 印西市

