Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングサイト、4月だけで1万件超 - 「au」の悪用報告が4.5倍に

20220510_ap_002.jpg
悪用されたブランド件数推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

1万件以上の報告が寄せられた「メルカリ」と「Amazon」をあわせた上位3ブランドで全体の約56.5%にのぼる。1000件以上の報告が寄せられたブランドは15件。これらで全体の約89.0%を占めた。

3月はJRグループのブランドを悪用する攻撃が目立ち、4月も引き続き多く報告されているが、前月から10.1ポイント減となる11.0%。メルカリを装うケースも目立ったが、4月18日以降減少し、月末にはほとんど見られなかったという。

同協議会の調査用メールアドレスに届いたフィッシングメールのうち、約78.4%が差出人として正規のメールアドレスを用いた「なりすましメール」だった。前月の約57.5%から20.9ポイント増加している。

送信ドメイン認証技術「SPF」の認証において「hardfail」で認証できたものは約37.8%で、前月の48.9%から縮小。一方「softfail」は約31.7%で前月の9.8%から上昇し、設定が弱いドメインに対する攻撃が増えている。「DMARC」を使用しないと検出できないものは約4.7%だった。

送信元IPアドレスを見ると、中国の通信事業者からの大量配信が約91.1%を占める。日本国内からの配信は約4.5%だった。

(Security NEXT - 2022/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
ランサムウェア「ALPHV」、医療分野中心に被害拡大
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加