Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングサイト、4月だけで1万件超 - 「au」の悪用報告が4.5倍に

4月にフィッシング対策協議会へ報告されたフィッシング攻撃やURLの件数が過去最多を更新した。1カ月間に報告されたURL件数がはじめて1万件の大台を超えたという。

同月に同協議会へ寄せられたフィッシング攻撃の報告は9万2094件。過去最多となった前月の8万2380件をさらに9714件上回り、記録を更新した。1日あたり3069.8件、前月の約2657.4件から412.4件増加している。

誘導先となるフィッシングサイトのURLは、重複を除いて1万928件。過去最多だった前月の9779件から1149件増加し、はじめて1万件の大台を突破した。1日平均約364.3件のURLが確認されたことになる。悪用されたブランドは前月から4件減少するも101件で依然として高い水準で推移している。

ブランドのジャンルを見ると、クレジットや信販系が26件、ISPやホスティング事業者、メールサービスが13件、都市銀行やネット銀行など金融系が8件だった。また放送局をかたるケースがあらたに確認されている。

報告の多かったブランドを見ると、KDDIが展開する携帯電話サービスの「au」や、同社グループのコード決済サービス「au PAY」をかたるケースが前月の約4.5倍へと急増。全体の約22.4%と約4分の1にのぼり、最多だった。

20220510_ap_001.jpg
フィッシング攻撃の報告やURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2022/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月14日〜2024年7月20日)
「フィッシングサイト撲滅チャレンジカップ」を開催 - JC3
先週注目された記事(2024年6月23日〜2024年6月29日)
5月のフィッシング報告、前月比34.6%増 - 過去3番目の規模に
フィッシング対策協議会、「フィッシング対策ガイドライン」を改訂
フィッシング報告数が再び10万件超に - 目立つ料金督促の偽装
先週注目された記事(2024年4月21日〜2024年4月27日)
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用