1月はフィッシング報告数が6.2%増 - URL件数は減少
2026年1月のフィッシング攻撃の報告件数は、前月から約6.2%増加し、ふたたび20万件台となった。一方で悪用されたURLやブランドの件数は減少している。
フィッシング対策協議会によれば、1月のフィッシング攻撃の報告件数は20万2350件。前月の19万500件から約6.2%増加した。2カ月連続で減少したが、再び増加に転じた。1日あたりに換算すると約6527.4件の報告が寄せられている。
報告においてフィッシング攻撃に悪用された業種としては、「EC関連」が約31.3%で最多。次いで「クレジット、信販関連」が約26.4%と多く、両分野で半数を超える。
さらに「決済関連(約5.6%)」、「証券関連(約5.5%)」、「配送関連(約4.8%)」、「航空関連(約3.7%)」、「オンラインサービス関連(約3.6%)」、「電気、ガス、水道関連(約3.6%)」、「交通関連(約3.3%)」と続いた。
フィッシング攻撃で悪用されたURLは5万0822件。前月の5万5485件から約8.4%減。1日あたり約1639.4件のURLが確認されている。
報告において悪用されたトップレベルドメインを見ると、「.cn」が約56.4%で、前月に引き続き半数を超えた。次いで多かった「.com(約29.7%)」、「.cfd(約8.0%)」をあわせると、全体の約94.1%にのぼる。
1万件には届かなかったものの、1000件以上の報告があったドメインとしては、「.shop(約2.2%)」「.info(約1.7%)」「.top(約0.8%)」「.net(約0.8%)」があり、これらで全体の約99.5%を占める。
フィッシング攻撃で悪用されたブランドは108件。前月の114件から減少した。カテゴリ別に見ると、「クレジット、信販関連」が24件、「通信事業者、メールサービス関連」が12件、「金融関連」と「証券関連」が11件、「オンラインサービス関連」が9件、「EC関連」が7件だった。
具体的なブランドでは、「Amazon」をかたるケースが約17.4%でもっとも多く、「Apple」が約6.5%だった。
次いで多かった「VISA」「Paidy」「セゾンカード」の5ブランドで全体の約36.7%にのぼる。1000件以上の報告があったブランドは41件で、これらをあわせると全体の約95.0%を占める。
同協議会の調査用メールアドレスに着信したフィッシングメールのうち、送信元として正規のドメインから偽装したいわゆる「なりすましメール」は約23.7%。前月の約24.7%から1ポイント減少した。
なりすましメールの内訳を見ると、このうち約11.7%は送信ドメイン認証技術「DMARC」により受信の拒否や隔離が可能だった。のこる約12.0%については、「DMARC」のポリシーが「none」とされていたり、「DMARC」に未対応だった。
調査用メールアドレスに着信したフィッシングメールの約76.3%については独自ドメイン名が用いられていた。このうち約18.2%は「DMARC」が設定されており、認証に成功した。
逆引き設定されていないIPアドレスからの送信は約90.7%で、前月の約92.9%から後退しているが、90%を超える状況が続いている。
(Security NEXT - 2026/03/12 )
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