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未感染者にも及ぶ「Emotet」被害 - なりすまされ、約10万件のメール

メールアドレスの利用者本人は、マルウェア「Emotet」に感染していないにも関わらず、過去にやり取りがあった感染者の端末よりメールアドレスを窃取され、送信元として悪用される被害が発生している。なりすまされたことで、約10万件の「配信不能メール」が届いたケースもあった。

Avast Softwareが、国内における「Emotet」の検知状況を取りまとめたもの。同社によると、3月より国内に対する「Emotet」による攻撃が大幅に増加しており、同社製品で遮断した攻撃は56万5000件。同社が設置するハニーポットでも2万2300件のメールを受信した。

国内において同社が遮断した悪質なメール添付ファイルの58%が「Emotet」の関連ファイルで、多くはマクロを埋め込んだ「Excelファイル」を悪用する攻撃だった。

「Emotet」は、感染端末よりメールに関する情報を盗み出し、悪用してさらなる感染を広げており、雪だるま式に攻撃が拡大しているものと同社は分析している。

また「Emotet」の攻撃で、感染者以外にも思わぬ被害が及ぶケースがあると指摘した。

(Security NEXT - 2022/05/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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