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J-CSIP、標的型攻撃情報29件を共有 - FAX起点とするBECも

同期間に寄せられた「ビジネスメール詐欺(BEC)」の情報提供は2件。

このうち1件は、攻撃者が海外子会社になりすまして取引先を狙ったものだった。実在する担当者をかたり、送金先の銀行口座の変更案内を装ったメールを、取引先に5件以上送付していた。金銭的な被害は発生していない。

もう1件は経営者になりすます手口で、攻撃者は国内外の関連会社2社の役員宛てにファックスを送信。実在しないビジネス雑誌に広告記事を掲載するよう促し、担当者へメールで連絡を取るよう求めていた。

報告企業では攻撃者に連絡を取っておらず被害は生じていないが、広告掲載料などをだまし取ろうとする詐欺と見られる。

IPAがメールアドレスのドメインについて調査を行ったところ、正規のメディアからロゴや記事を盗用して作成したウェブサイトなども用意していた。

(Security NEXT - 2022/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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