Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

J-CSIP、標的型攻撃情報29件を共有 - FAX起点とするBECも

同期間に寄せられた「ビジネスメール詐欺(BEC)」の情報提供は2件。

このうち1件は、攻撃者が海外子会社になりすまして取引先を狙ったものだった。実在する担当者をかたり、送金先の銀行口座の変更案内を装ったメールを、取引先に5件以上送付していた。金銭的な被害は発生していない。

もう1件は経営者になりすます手口で、攻撃者は国内外の関連会社2社の役員宛てにファックスを送信。実在しないビジネス雑誌に広告記事を掲載するよう促し、担当者へメールで連絡を取るよう求めていた。

報告企業では攻撃者に連絡を取っておらず被害は生じていないが、広告掲載料などをだまし取ろうとする詐欺と見られる。

IPAがメールアドレスのドメインについて調査を行ったところ、正規のメディアからロゴや記事を盗用して作成したウェブサイトなども用意していた。

(Security NEXT - 2022/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
電話を併用するBECに警戒を - 発信者番号を偽装、役員の声も模倣
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
J-CSIP、脅威情報22件を共有 - 海外関連会社への攻撃報告も
1Qのインシデント件数はほぼ横ばい - 「スキャン」が増加