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行政サービスの共通認証「GビズID」で他社個人情報を取得できる不具合

デジタル庁が運用する共通認証サービス「GビズID」において、自社以外の関係ない利用者情報を取得できる不具合が発生した。

同サービスは、ひと組のIDとパスワードでさまざまな行政サービスへログインすることができる事業者向けの共通認証サービス。

同庁によれば、利用者が自社の利用者情報を取得しようとすると、他社の個人情報が取得される状態だった。3月28日15時ごろに利用者が自社の利用者情報を取得しようとした際に不具合へ気がついた。

同様の問題は2件発生しており、1社では231人分、別のもう1社では31人分の関係ない個人情報が取得された。氏名や勤務先住所、電話番号、生年月日、メールアドレスなどが含まれる。

特定条件下で利用者情報の取得機能に不具合が発生していたものと見られる。同庁では利用者情報の取得機能を停止した。

他社の利用者情報を取得した企業に対しては、謝罪したうえで取得した情報の削除を依頼。他社に利用者情報を取得された企業には経緯の説明と謝罪を行った。今後はシステムの不具合に関するチェック体制を強化するとしている。

(Security NEXT - 2022/03/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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