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「BIND 9」に複数の脆弱性 - サービス拒否やキャッシュ汚染のおそれ

Internet Systems Consortium(ISC)が提供するDNSサーバ「BIND 9」に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。日本レジストリサービス(JPRS)など関連機関なども注意喚起を行っている。

バージョンによって影響を受ける脆弱性は異なるが、アサーション違反によりプロセスが終了する「CVE-2022-0635」「CVE-2022-0667」が判明。

さらにTCP接続スロットを消費してリソースが枯渇し、サービス拒否が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2022-0396」、DNSフォワーダーとして利用している場合にキャッシュポイズニングが生じ、誤った名前解決を返答する脆弱性「CVE-2021-25220」などが明らかとなったもの。

ISCでは「CVE-2022-0635」「CVE-2022-0667」について、いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「7.0」とし、重要度を「高(High)」とレーティングした。

一方「CVE-2021-25220」「CVE-2022-0396」については、それぞれCVSS基本値を「6.2」「4.9」と評価し、重要度は「中(Medium)」とした。

ISCでは、脆弱性を修正した「BIND 9.18.1」「同9.16.27」「同9.11.37」をリリース。これを受けて、日本レジストリサービス(JPRS)やJPCERTコーディネーションセンターなどが注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2022/03/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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