SAPが月例更新をリリース - 深刻な脆弱性に対処
SAPは、2021年11月の月例セキュリティパッチを公開した。重要度が4段階中もっとも高い「HotNews」とされるアドバイザリ1件が含まれる。
各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせて7件のアドバイザリを公開し、脆弱性へ対処したもの。
過去のアドバイザリに関するアップデート2件を除くと、新規に公開されたアドバイザリは5件。CVEベースであわせて5件の脆弱性を修正している。
重要度が「HotNews」とされるアドバイザリは新規に公開された1件。「ABAP Platform Kernel」における認証欠如の脆弱性「CVE-2021-40501」に対処したもので、同脆弱性の共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアは「9.6」とレーティングされている。
重要度が「高(High)」とされるアドバイザリも1件となっており、「SAP Commerce」における認証チェックの欠如「CVE-2021-40502」に対処した。CVSS基本値は「8.3」と評価されている。
このほか「中(Moderate)」とされる脆弱性3件に対処。あわせて2020年10月に公開され、重要度「高(High)」とされる「CA Introscope Enterprise Manager」の脆弱性など、従来のアドバイザリ2件についてアップデートを行っている。
今回のアップデートで同社が修正した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2021-40501
CVE-2021-40502
CVE-2021-40503
CVE-2021-40504
CVE-2021-42062
(Security NEXT - 2021/11/11 )
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