Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

悪意あるファイルの検知、前年比5.7%増 - 1日平均約38万件

カスペルスキーは、2020年11月から2021年10月までの1年間で、1日あたり約38万600件のあらたな悪意あるファイルを検知したとの調査結果を取りまとめた。前年同期の約36万件から5.7%増加している。

ユーザーの同意のもと、同社製品よりクラウド基盤に送信されたデータを分析し、結果を取りまとめたもの。1日あたり約38万600件のあらたな悪意あるファイルを検知。前年同期の約36万件から約5.7%増となった。91%はWindows向けの実行ファイル形式だったという。

インターネットを利用するユーザーのコンピュータでは、15.5%が1年間に1回以上マルウェアの攻撃に遭遇、前年同期の10.2%から5.3ポイント増加している。ランサムウェアは約37万、不正送金マルウェアは約42万のユニークなユーザー端末上で検知した。

同社製品が検知、ブロックした各国のオンラインリソースからの攻撃は約6億8786万件で前年同期の約6億6680万件を上回った。IPアドレスの地域を見ると、「チェコ(30.9%)」「米国(24.9%)」「ドイツ(9.4%)」が続いた。上位10カ国で全体の約9割を占めている。

ウェブアンチウイルスコンポーネントが検知した悪意のあるスクリプトや悪意あるコード、実行ファイルなどのユニーク数は約6455万件。前年同期の約3341万件から約1.9倍と大幅な増加が見られた。一方、悪意あるURLのユニーク数は1億1452万件となり、前年同期の1億7333万件から34%減少している。

(Security NEXT - 2022/01/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加