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日産証券、不正アクセス受けた取引システムを廃止 - 一部代替システムへ

不正アクセスが発生した経緯や原因など踏まえると再発防止策の実施に時間を要するとし、顧客へ与える影響が大きいとしてシステムの復旧は断念。旧来提供してきた「株価指数先物取引・オプション取引」「くりっく365」「くりっく株365」については12月20日に廃止する。

一方同社では、グループ会社の三京証券より「くりっく365」「くりっく株365」関連事業を承継することで代替システムを調達。9月にリプレイス作業も終えている。

ただし、「株価指数先物取引・オプション取引」については代替システムの提供予定はなく、既存顧客に対しては電話により、決済注文に対応していく。

今回の問題に関して同社は「関係者には多大なるご心配とご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございませんでした。金融市場の仲介機能を果たす重責を担う証券会社として、大変に重く受け止め、今後の再発防止に努めてまいります」とコメント。なお、今回の不正アクセスによる業績への影響は軽微としている。

(Security NEXT - 2021/10/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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