Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

政府、「サイバーセキュリティ戦略」を閣議決定

政府は、今後3年間の政府におけるサイバーセキュリティ施策や実施方針となる「サイバーセキュリティ戦略」を9月28日に閣議決定した。日本語版と英語版を同時公開している。

前回2018年7月の決定より3年が経過し、サイバーセキュリティ基本法に基づいて前日27日にサイバーセキュリティ戦略本部で決定したあらたな戦略案を閣議決定したもの。

「DX with Cybersecurity」を掲げ、デジタル庁を中心に推進するデジタルトランスフォーメーションとあわせてセキュリティ対策を推進。中小企業など含めたサプライチェーンの信頼確保などを推し進める。

また中国、ロシア、北朝鮮などが関与したと見られるサイバー攻撃活動についても言及。外交や安全保障においてサイバー分野の優先度を高めるとし、防衛省や自衛隊におけるサイバー防衛能力の向上などを盛り込んだ。

また深刻なサイバー攻撃に対して情報を収集、分析、調査、評価、注意喚起などを行う「ナショナルサート(CSIRT/CERT)」の枠組みを強化。リソースを結集し、連携強化を通じて対処能力の向上を図るほか、サイバー関連事業者との連携強化なども進めていく。

20210929_ni_001.jpg
「サイバーセキュリティ戦略」の推進体制(図:NISC)

(Security NEXT - 2021/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ソフトウェア管理に向けたSBOMの導入に関する手引」を公開 - 経産省
米当局、行政機関へ「Office」ゼロデイ脆弱性の緩和策実施を要請
政府セキュリティ統一基準が改定 - 委託先が担保すべき対策を明確化
政府が「サイバーセキュリティ2023」を決定 - SBOMを推進、国内製センサーの導入も
クレカ会社のドメイン、「DMARC」本格運用は1割届かず
米政府、ランサムウェア対応ガイドの改訂版を公開
医療情報取扱システム提供事業者の安全管理GLを改定 - パブコメ実施
SBOM導入の手引書、パブコメを実施 - 経産省
スマートシティのサイバーセキュリティベストプラクティスを公開 - 米英など
電子政府が推奨する「CRYPTREC暗号リスト」が改定