Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2021年上半期の不正送金は376件 - 半数以上がOTP利用も被害

フィッシングの手口は、金融機関を装うフィッシングサイトへメールやショートメッセージサービス(SMS)を用いて誘導する手口が中心。宅配業者を装う場合もある。

さらにオンラインメモアプリが不正アクセスを受け、保存していたIDとパスワードを窃取され、オンラインバンキングの不正送金が行われたケースもあったという。

警察庁が1次送金先として把握した574口座のうち、名義人の国籍はベトナムが40.4%で最多。次いで日本が26%、中国が5.4%だった。検挙者は日本人が59人、ベトナム人が7人、中国人が6人で続く。

1次送金先では、暗号資産を購入したり、プリペイドカードへのチャージなどが行われていた。金額ベースで見ると2次送金や出金以外では特に暗号資産の購入額が突出しており、81.9%にのぼっている。

(Security NEXT - 2021/09/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
法人の不正送金被害額が急増 前四半期比4.5倍に
北朝鮮による暗号資産窃取に警戒を - 日米韓が共同声明
12月は「金融犯罪撲滅推進月間」 - 全銀協が啓発活動
オンライン不正送金被害額、前四半期から約4割増
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
2024年1Qのオンライン銀不正送金、被害額が大幅減
2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
暗号資産交換業者への不正送金対策を強化 - 金融庁ら