教員アカウントがスパム送信の踏み台に - 九州歯科大
九州歯科大学は、教員が利用する「Microsoft 365」のメールアカウントが不正アクセスを受け、大量の迷惑メールが送信されたことを明らかにした。
同大によれば、8月20日7時11分から23日8時44分にかけて、同大教員が利用するメールアカウント1件が不正アクセスを受け、迷惑メールが学内外に送信されたもの。
大量のリターンメールが届いていたことから、8月23日朝にアカウントを利用する教員が被害に気が付き、同大CSIRTで情報を共有、対応にあたった。
ログを確認したところ送信されたメール3万9088件のうち、1万9743件が送信に成功していた。メールは「当選通知」を装うものやレジャーに関する内容を記載したものと見られ、URLなども含まれるという。
アカウントが不正アクセスを受けた原因はわかっていない。今回の攻撃では、スパム送信に利用された形跡のみ確認されており、「Microsoft 365」の他サービスに対する不正なログインや作業履歴は確認されておらず、個人情報の流出については否定している。
同大では、同大から不審なメールを受信した場合は、リンクは開かずにメールごと削除するよう注意喚起を実施。認証の強化やセキュリティに関する職員研修など実施し、再発防止に取り組むとしている。
(Security NEXT - 2021/08/31 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
多治見市の複数小中校で不正アクセス - 迷惑メール1.6万件送信
サイバー攻撃で顧客管理システムのPWが流出 - 車検チェーン店
駿河屋サイトの改ざん、監視ツールの脆弱性経由 - 侵害検知以降にも流出
研究者向けサイトに不正アクセス、非公開ページに書込 - 日本リウマチ学会
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
クラウドサービスが侵害、顧客従業員情報が流出か - ITサービス事業者
メールアカウントがスパム踏み台に - 電気自動車の充電設備事業者
従業員個人PCがマルウェア感染、業務用認証情報が流出 - QUICK
マルウェアがSlack認証情報を窃取、個人情報や履歴が流出か - 日経
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
