IPA、2021年前半の被害届出127件を公開 - ランサムや認証突破など
「IDとパスワードによる認証を突破された不正アクセス」の届け出は31件。19件はアカウントが不正アクセスされ、フィッシングメールなどの踏み台に悪用された。
メール送信に悪用されたケースを見ると、クラウドサービスのアカウントに不正ログインされたケースにくわえ、SMTP認証のIDとパスワードを突破されたケースもある。
「脆弱性や設定不備を悪用された不正アクセス」は24件。このうち15件は、ウェブシステムやコンテンツマネジメントシステム(CMS)の脆弱性や設定不備が狙われた。eコマースサイトソフトウェアの脆弱性が悪用されたとの届け出も3件ある。
テレワークで利用が増える「VPN機器」の脆弱性を悪用されたとの届け出は5件で、前期の3件から増加した。身代金を要求するサイバー攻撃の事例として分類された届け出にもVPNの脆弱性が原因となったケースが6件含まれており、あわせると11件となる。
「サプライチェーンに関するインシデント」は23件。自組織のシステム開発やサービス提供のために利用していた外部のサービスや、業務を委託していた事業者のシステムが不正アクセスを受け、その影響を受けて自組織のシステムやサービスが停止したり、情報が漏洩したとする届け出が寄せられた。
(Security NEXT - 2021/08/24 )
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