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2020年は1930億件のPWリスト攻撃を観測 - 約10億件を観測した日も

米Akamai Technologiesは、2020年にグローバルで約1930億件のパスワードリスト攻撃を観測したことを明らかにした。12月には1日あたり過去最多となる約10億件の攻撃を観測している。

2020年の1年間に同社で観測したパスワードリスト攻撃は、約1935億1971万件。2019年の469億5923万件から4倍以上に増加した。背景には同社サービスの利用者が増えたこともあるが、それを差し引いても2019年から増加しているという。

5月9日に1日あたり約7億8688万件と過去最多を記録。その後やや落ち着きを見せたが、9月以降再び増加傾向となり、12月1日は5月を上回る1日あたり約10億396万件の試行を検知した。

約1935億1971万件のうち、金融セクターを狙った攻撃は34億5219万件と全体を占める割合としては1.8%ほどだが、前年比45%増と目立った動きを見せている。5月14日と11月29日に2度のピークがあり、11月のピークでは1日あたり過去最多となる6355万8042件の試行が行われた。

(Security NEXT - 2021/07/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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