患者情報含むUSBメモリがスタッフルームで所在不明に - 福大筑紫病院
福岡大学筑紫病院は、入院患者の個人情報が保存されたUSBメモリが院内で所在不明となっていることを明らかにした。部外者が入室できないスタッフルームで所在がわからなくなっており、盗難の可能性があるという。
同院によれば、5月29日に入院患者56人分の個人情報を含むファイルが保存されたUSBメモリが何者かによって持ち去られたもの。USBメモリは看護師の私物で、患者のID、氏名、年齢、性別、手術日などの情報が保存されていた。病名などは含まれていないとしている。
5月28日に同院の集中治療センターにある看護師スタッフルームで、同看護師がパソコンで利用。そのまま忘れて帰宅してしまい、翌日29日に回収しようとしたところ見当たらなかったという。同日午前中にパソコンへUSBメモリが挿入されていたとの目撃情報があり、その後数時間に持ち去られたものと見られる。
看護師スタッフルームに入室するにはICカードが必要で、関係者以外は立ち入りできない。同院は盗難の可能性もあるとして6月9日に警察に届け、その後もUSBメモリの探索を続けている。
同院では、業務上必要であれば、上司の許可のもと、パスワードを設定するなど対策を講じた上で私物のUSBメモリも使用できるルールだが、問題のUSBメモリにパスワードは設定されておらず、許可も得ずに利用されていた。
同院では対象となる患者に対して経緯の説明と謝罪を実施。パスワードの設定が可能な業務用USBメモリを極力用い、やむを得なく私物を利用する場合は、上長の許可やセキュリティ設定を講じるなど、ルールの徹底を図るとしている。
(Security NEXT - 2021/07/02 )
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