3月のDDoS攻撃、攻撃規模が拡大 - IIJ調査
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、3月に同社が観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は微増したが、1日あたりの件数としては減少している。
同社のDDoS攻撃対策サービスで検知したDDoS攻撃の動向を取りまとめたもの。同月に観測された攻撃件数は604件。前月の587件から17件増加した。1日あたりに換算すると平均19.5件となり、前月の21.0件から減少している。
期間を通じて1日あたり10件から40件弱で推移しているが、同月1日に限っては60件の攻撃が観測された。また後半にかけて縮小傾向が見られる。
同月に観測されたもっとも規模が大きい攻撃は、DNSプロトコルを用いたリフレクション攻撃。約147万ppsのパケットにより、15.01Gbpsのトラフィックが発生した。前月でもっとも規模が大きかった約82万ppsパケット、4Gbpsのトラフィックの攻撃を上回る。
同月にもっとも長く継続した攻撃は、NTP、DNS、LDAPなど複数のプロトコルによるリフレクション攻撃で、45分に及んだ。同攻撃では最大で4.81Gbpsのトラフィックが発生したという。

DDoS攻撃の観測数推移(グラフ:IIJ)
(Security NEXT - 2021/04/28 )
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