Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ファイル送受信機器にゼロデイ攻撃、情報流出の可能性 - 内閣府

内閣府において、ファイルの受け渡しに利用するアプライアンス製品が不正アクセスを受け、一部データが流出した可能性があることがわかった。個人情報など含まれるが、行政上の秘密文書は含まれていないという。

内閣府のネットワークでは、ファイルの送受信にあたり、ソリトンシステムズの「FileZen」を導入しており、内閣府をはじめ、同じネットワークを利用する内閣官房、復興庁、個人情報保護委員会の職員などが利用している。

1月中旬にネットワークの運用事業者が不正アクセスを検知したもので、内閣府では同製品の接続を遮断。内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の協力のもと、影響範囲について調査を進めていた。

同製品における複数の脆弱性が攻撃対象となったもので、検出当時、一部脆弱性は修正プログラムが用意されておらず、いわゆる「ゼロデイ攻撃」だったという。

攻撃を通じて、ストレージ上に保存されたファイルが不正に操作されたが、アクセスログは残っておらず、流出の有無については確認できていない。内閣府のネットワークに対する侵入は否定している。

(Security NEXT - 2021/04/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ
「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み
Cisco、セキュリティアドバイザリ9件を公開 - 「Blast-RADIUS」の影響も
「Cisco SSM」に深刻な脆弱性 - 攻撃者によりパスワード変更可能
「Magento」「VMware vCenter」など脆弱性3件の悪用を確認 - 米当局が注意喚起
「Apache HTTPD」が今月3度目のセキュリティアップデート
SonicWallのVPN関連で複数の脆弱性 - アップデートが公開
「Apache HugeGraph」の深刻な脆弱性を狙うアクセスが増加